メインコンテンツへスキップ
ブログ一覧に戻る
週刊AIニュース

OpenAIが広告導入へ。月額8ドル「ChatGPT Go」と新モデルGPT-5.2も発表

海外AIニュース業界動向OpenAIChatGPT生成AIビジネスモデル
AI編集部

ラクタノ AI編集部

AIを活用して毎日最新情報をお届けしています

OpenAIがついにChatGPTへの広告導入テストを開始しました。同時に、月額8ドル(約1,200円前後)という低価格な新プラン「ChatGPT Go」も発表。最新の軽量モデルGPT-5.2 Instant](/glossary/gpt-52-instant)」を搭載し、収益基盤の多角化とマス層の取り込みを狙う、同社の大きな戦略転換について解説します。

概要

  • 広告表示テストの開始:米国にて、無料版および新プラン「ChatGPT Go」のユーザーを対象に、チャット画面内での広告表示テストが開始されました。
  • 新プラン「ChatGPT Go」:月額8ドルの低価格プランが登場。基盤モデルには、応答速度とコスト効率に優れた「GPT-5.2 Instant」が採用されています。
  • 競合の動き:AppleとGoogleが提携し、SiriへのGemini(ジェミニ)統合を強化。また、Anthropicは医療特化型のClaude for Healthcare](/glossary/claude-for-healthcare)」を発表するなど、業界の動きが激化しています。
  • 次世代への投資:OpenAIはサム・アルトマン氏が関わるスタートアップ「Merge Labs」へ2億5000万ドルの出資を行い、ハードウェアや新インターフェース領域への布石を打ちました。

詳細解説

収益モデルの転換点:広告と低価格プラン

2026年1月、OpenAIは収益構造の大きな転換を発表しました。これまで「月額20ドルのサブスクリプション(Plus)」とAPI利用料」に依存していたビジネスモデルに対し、新たに「広告収入」と「低価格帯サブスクリプション」という二つの矢を放ちました。

新設された「ChatGPT Go」プランは月額8ドルで提供され、これまでの20ドルという価格設定に躊躇していたユーザー層の取り込みを狙います。搭載される「GPT-5.2 Instant」は、フラッグシップモデルであるGPT-5の性能を維持しつつ、パラメータ数](/glossary/parameters)を最適化することで高速な応答と低コスト運用を実現したモデルと見られます。

一方、広告表示テストは、検索連動型広告のように、ユーザーとの対話文脈に関連する製品やサービスが提示される形式が予想されます。膨大な計算リソース(コンピュートコスト)を賄うため、GoogleやMetaが築き上げた広告モデルへの接近は、企業としての持続可能性を確保するための必然的な選択と言えるでしょう。

包囲網への対抗:Apple・Google連合と垂直統合

このタイミングでの発表は、競合他社の猛追と無関係ではありません。特筆すべきは、AppleとGoogleの歴史的な提携です。iPhone標準のAIアシスタント](/glossary/ai-assistant)であるSiriに、Googleの高性能AI「Gemini」が深く統合されることで、ユーザーは別途アプリを開くことなく高度なAI体験が可能になります。これは、アプリベースでシェアを獲得してきたChatGPTにとって、プラットフォームレベルでの強力な脅威となります。

また、競合のAnthropic(アンソロピック)は、汎用性よりも「専門性」と「安全性」を重視する戦略を鮮明にしています。新たに発表された「Claude for Healthcare」は、医療分野に特化した厳格なチューニングが施されており、専門職市場でのシェア獲得を着実に進めています。

「身体性」への布石:Merge Labsへの巨額投資

さらに興味深い動きとして、OpenAIはサム・アルトマンCEO自身のプロジェクトである「Merge Labs」に対し、2億5000万ドル(約370億円規模)の出資を行いました。Merge LabsはAIの身体性や次世代インターフェースを開発する企業とされており、単なるチャットボットを超え、リアルな世界へAIの影響力を拡張しようとするOpenAIの長期ビジョンが垣間見えます。

日本への影響・示唆

「月額8ドル」が崩す日本の導入障壁

日本市場において、今回の発表は大きなインパクトを持つでしょう。円安傾向が続く中、月額20ドル(3,000円超)のChatGPT Plus」は、個人ユーザーや学生にとって決して安い金額ではありませんでした。月額8ドル(1,200円前後)の「ChatGPT Go」が登場することで、動画配信サービスのサブスクリプション感覚で契約する層が増え、日本国内での有料版普及率が一気に高まる可能性があります。

企業における「シャドーIT」リスクの再燃

一方で、企業にとっては新たな課題も生じます。低価格プランや広告付き無料版の利用拡大に伴い、従業員が会社の許可なく業務データをChatGPTに入力してしまう「シャドーIT」のリスクが高まります。特に、低価格プランでは入力データがAIの学習に利用される設定がデフォルトになっている可能性が高く、情報漏洩対策としてのガイドライン見直しや、企業向けプラン(Enterprise/Team)との機能差の再確認が急務となるでしょう。

「iPhone王国」日本でのシェア争い

日本は世界的に見てもiPhoneのシェアが高い国です。AppleとGoogleの提携により、Siriが劇的に賢くなれば、日本の一般消費者はわざわざChatGPTアプリを立ち上げなくなる可能性があります。OpenAIが今後、日本市場でどのように存在感を維持していくのか、あるいはLINEなどのローカルプラットフォームとの連携を模索するのか、その動向が注目されます。

参照元

この記事をシェア

AIの導入についてご相談ください

「うちの会社でも使えるの?」「何から始めればいい?」
そんな疑問に、30分のオンライン相談でお答えします。

無料相談を予約する