解説
受託会社(サービスプロバイダー)のセキュリティ、可用性、機密保持などの管理体制を評価する国際的な監査基準です。AIツールを選ぶ際、この認証を受けていることは、そのサービスが厳格なセキュリティ基準に従って顧客データを管理しているという客観的な信頼の証となります。
さらに詳しく解説
SOC2とは
SOC2(Service Organization Control 2)は、サービス提供企業のセキュリティ、可用性、処理の完全性、機密性、プライバシーに関する内部統制を評価する監査基準です。
信頼サービス基準(Trust Services Criteria)
| 基準 | 説明 |
|---|---|
| セキュリティ | 不正アクセスからの保護 |
| 可用性 | システムの稼働保証 |
| 処理の完全性 | 正確で完全な処理 |
| 機密性 | 情報の機密保持 |
| プライバシー | 個人情報の適切な取扱い |
SOC1とSOC2の違い
| 項目 | SOC1 | SOC2 |
|---|---|---|
| 対象 | 財務報告に関する統制 | ITセキュリティ統制 |
| 基準 | SSAE 18 | AICPA TSC |
| 用途 | 財務監査 | セキュリティ証明 |
SOC2レポートの種類
レポートタイプ:
├── Type I
│ ├── 特定時点の評価
│ ├── 設計の適切性を評価
│ └── 取得が比較的容易
└── Type II
├── 一定期間(6-12ヶ月)の評価
├── 運用の有効性を評価
└── より信頼性が高いAI/SaaSにおける重要性
| 観点 | 重要性 |
|---|---|
| 顧客データ保護 | データの安全な取扱い証明 |
| 法人営業 | 取引先からの要求対応 |
| 差別化 | 競合との信頼性差別化 |
| リスク軽減 | インシデント予防 |
監査プロセス
SOC2取得の流れ:
1. 準備フェーズ
├── ギャップ分析
├── ポリシー整備
└── 統制設計
↓
2. 実装フェーズ
├── 統制の導入
├── 文書化
└── 社員教育
↓
3. 監査フェーズ
├── 監査人選定
├── 証跡収集
└── 監査実施
↓
4. レポート発行
└── 年次更新主な統制項目
統制カテゴリ:
├── アクセス管理
│ ├── 認証・認可
│ └── 特権管理
├── 変更管理
│ ├── コード変更プロセス
│ └── インフラ変更管理
├── リスク管理
│ ├── リスク評価
│ └── 脆弱性管理
├── インシデント対応
│ ├── 検知・対応手順
│ └── 報告プロセス
└── ベンダー管理
└── 第三者リスク管理コストと期間
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 取得期間 | 6-12ヶ月 |
| 監査費用 | 数百万円〜 |
| 運用コスト | 年間数百万円 |
