解説
さらに詳しく解説
マルチエージェントとは
マルチエージェント(Multi-Agent)は、複数のAIエージェントが協調・競争しながらタスクを遂行するシステム設計パターンです。各エージェントが専門的な役割を持ち、複雑な問題を分担して解決します。
基本概念
マルチエージェントシステム:
├── オーケストレーター(調整役)
│ └── タスク分配、結果統合
├── 専門エージェント群
│ ├── リサーチエージェント
│ ├── コーディングエージェント
│ ├── レビューエージェント
│ └── 執筆エージェント
└── 共有メモリ/通信層
└── エージェント間の情報共有アーキテクチャパターン
| パターン | 特徴 | 用途 |
|---|---|---|
| 階層型 | 上位エージェントが指示 | 企業組織模倣 |
| 対等型 | 対等な協力関係 | 議論・合意形成 |
| 競争型 | 最良の結果を選択 | 品質向上 |
| 混合型 | 複数パターンの組み合わせ | 複雑なタスク |
主要フレームワーク
| フレームワーク | 開発元 | 特徴 |
|---|---|---|
| AutoGen | Microsoft | 会話ベースの協調 |
| CrewAI | CrewAI | 役割ベースの協調 |
| LangGraph | LangChain | グラフベースのワークフロー |
| Agents SDK | OpenAI | ツール統合重視 |
活用事例
ソフトウェア開発
開発チームエージェント:
├── プロダクトマネージャー: 要件定義
├── アーキテクト: 設計
├── デベロッパー: 実装
├── テスター: 品質保証
└── レビュアー: コードレビューリサーチ
調査チームエージェント:
├── 検索エージェント: 情報収集
├── 分析エージェント: [データ分析](/glossary/data-analysis)
├── 検証エージェント: [ファクトチェック](/glossary/fact-checking)
└── 執筆エージェント: レポート作成メリット
| メリット | 説明 |
|---|---|
| 専門性 | 各エージェントが専門領域に特化 |
| スケーラビリティ | エージェント追加で機能拡張 |
| 堅牢性 | 一部障害でも他が継続 |
| 品質 | 相互チェックで精度向上 |
課題と対策
| 課題 | 対策 |
|---|---|
| 調整コスト | 明確な役割定義 |
| 通信オーバーヘッド | 効率的なプロトコル |
| 責任の曖昧さ | 責任範囲の明確化 |
| デバッグ困難 | ログ・可視化ツール |
実装のポイント
- 役割の明確化: 各エージェントの責務を明確に
- 通信設計: エージェント間のインターフェース定義
- エラー処理: 障害時のフォールバック設計
- 監視: 全体の動作を可視化
