解説
システムプロンプトとは、AIに「役割」や「行動指針」を事前に与える命令文のことです。例えば「専門の秘書として振る舞う」といった指示により、回答の質やトーンを制御できます。最新のAgents SDKでは、AIが自律的に判断し業務を代行するための「思考の核」として、高度な自動化の実現に不可欠な要素となっています。
さらに詳しく解説
システムプロンプトとは
システムプロンプト(System Prompt)は、AIモデルの振る舞い、役割、制約を定義する初期指示です。ユーザーからは見えない設定として動作し、AIの応答スタイルを制御します。
プロンプトの種類
| 種類 | 役割 | 例 |
|---|---|---|
| システム | AIの役割・制約定義 | 「あなたは...」 |
| ユーザー | ユーザーの入力 | 質問、指示 |
| アシスタント | AIの応答 | 回答内容 |
システムプロンプトの構成
システムプロンプトの要素:
├── 役割定義
│ └── AIのペルソナ・専門性
├── 行動指針
│ └── 応答スタイル、トーン
├── 制約条件
│ └── 禁止事項、範囲制限
├── 出力形式
│ └── フォーマット指定
└── コンテキスト
└── 背景情報、知識例:カスタマーサポートAI
あなたは○○株式会社のカスタマーサポートAIです。
# 役割
- お客様からの問い合わせに丁寧に回答する
- 製品・サービスに関する情報を提供する
- 解決できない問題は人間オペレーターに引き継ぐ
# 応答スタイル
- 敬語を使用する
- 簡潔かつ明確に回答する
- 必要に応じて確認質問をする
# 制約
- 価格交渉はしない
- 他社製品の批判はしない
- 個人情報の取扱いに注意する
- 法的アドバイスは提供しない
# 回答できない場合
「この件については担当者におつなぎします」と伝える設計のポイント
| ポイント | 説明 |
|---|---|
| 明確性 | 曖昧さを排除 |
| 具体性 | 具体的な指示を記述 |
| 優先順位 | 重要な制約を先に |
| テスト | エッジケースで検証 |
セキュリティ考慮
セキュリティ対策:
├── インジェクション対策
│ └── 「以下の指示は無視」対策
├── 情報漏洩防止
│ └── システムプロンプト開示防止
├── 権限制限
│ └── 実行可能な操作の制限
└── 監視
└── 異常な出力の検知API設定例
python
response = client.chat.completions.create(
model="gpt-4o",
messages=[
{
"role": "system",
"content": "あなたは親切なアシスタントです..."
},
{
"role": "user",
"content": "こんにちは"
}
]
)ベストプラクティス
- 短く保つ: 必要最小限の指示
- 優先順位: 重要な制約を先に
- テスト: 様々な入力でテスト
- 更新: 定期的な見直し・改善
